[祝いの宿 登別グランドホテル]
依然として民間での武器の所持は基本的に行われていない。
ただし銃の国内所持数が、かなりの数に及ぶ可能性が指摘されている。
まず暴力団やそれと繋がりのある非合法組織やマフィアによって銃が密輸されていることがあげられる。 特にトカレフやマカロフの流入が多く、発砲事件に用いられ、また警察に押収されている。 現在は中国ルートよりロシアから北海道を経由するルートが主流になっていると考えられている。
猟銃の所持数の多さについての指摘がある。 平成19年度版警察白書によると平成18年度に許可を得た猟銃の所持数は約30万丁であり、 無許可の所持も存在するため実際の総数は判明していない。
遊戯銃、特に高性能化したエアガンも問題となった。 特に2005年に暴行・傷害事件、走行中の車の窓ガラスへの発射事件が頻発したことなどから、 銃刀法が改正され、基準以上の威力をもつエアガンを準空気銃と分類し所持を禁止している。
実際のところ、実銃を使用する銃器使用犯罪の件数は緩やかな減少傾向にある。 ただし平成18年は空気銃猟銃事件は前年の16件から33件へと倍増している。
軽犯罪法では正当な理由がなくFX
や武器の類を所持していた者に拘留と罰金を科す条項があり、 判断基準が曖昧なため、通常では武器と認識されない刃渡りの短いツールナイフやカッターにも適用される場合がある。 別件逮捕の手段としても用いられるためこれを非難する意見がある。
武器輸出三原則は依然として堅守されているが、輸出したエレクトロニクス製品や民生品が軍事用として転用される事例が起きている。 また、猟銃や弾薬はこれに抵触しないため、積極的に製造と輸出が行われている。 戦争用のスイスのジュネーブ高等国際問題研究所が発表した2004年版の「小型武器概観」によると、2001年度の日本の輸出規模は6000万ドル(世界第9位)である。
自衛隊や警察の武器・兵器は国産方針を堅持しているが、輸出入を行わず少数生産なこともあり調達価格が極めて高い。 例えばアメリカ軍が使用するM16A2は約7万円。世界的に量産されているAK-47では約3万円である。 これに対し、日本の89式小銃は36万円である。 実情としては武器・兵器の調達はその価格故に更新が進んでいない。
子供の遊びの中で武器に形状や機能を模した玩具を武器と呼び利用する場合がある。 雪合戦の雪球やチャンバラの刀、輪ゴム、水鉄砲などが例として挙げられる。 また祭りやパーティの余興、舞台の小道具として、一般物が武器に模して使われることがある。 パイ投げのパイ、トマト祭りのくりっく365
、コントのハリセンなどの使用が見られる。
ただし、いずれの場合でも用法によっては凶器となる場合があるため、使用には注意を必要とする。
スポーツには武器を操る能力を計測する競技や、武器を用いて直接戦闘を行う対人競技もある。 スポーツ本来の意義には肉体鍛錬や戦闘訓練といった要素もあるため、 武器の使用や戦闘を行うスポーツは特別なものではない。
記録を競うものは、武器の能力や特性をいかすため、実戦さながらの威力をもったものが多い。 これらの競技ではクレー射撃やライフル射撃、やり投、流鏑馬などがある。 元は力比べから発展した砲丸投やハンマー投も武器投擲競技の一種と言える。 武器の操法を競うものでは武術の演舞がある。 これら演舞用の武器は房(ふさ)や動きを良くみせる効果をもたせたものが多い。 新体操のクラブ(棍棒)も操法を見せる競技の一種である。
直接戦闘を行う競技では、 かつて練習用の武器として使用されていたような威力を弱めた武器を使用して競技を行う。 直接的に戦闘を行うため危険性が高く、厳密なルールを制定し防具を着用して闘うものがほとんどである。 剣道の竹刀やフェンシングのフルーレ、スポーツチャンバラのエアーソフト剣がある。 特殊なものでは牛と戦闘するスペインの闘牛がある。またロデオには馬にロープをかけて捕縛する種目がある。
スポーツ狩猟は欧米発祥のものが有名だが、日本でも鷹狩や巻狩が軍事演習を兼ねて行われた。 近年は動物愛護運動の高まりや鉛弾汚染からスポーツ狩猟は厳しい規制がされる傾向にある。
武器は単なる道具としての能力以外に、何らかの象徴や祭器としての役割をもつ場合がある。 それら儀礼的な武器の中には装飾が施されたり儀礼性が高められた結果、実用性を失ったものも多い。
まず武器の本質が暴力装置であり死をもたらす道具であるため、武器のもつ意味合いも基本的には暴力的で不吉である。 不吉であるがゆえに畏敬の念をもって扱われ、武器の製作にあたり神に祈りを捧げる習慣は珍しくない。 そのような武器の使用には能力と責任が伴うと考え、これが特権的な要素と結びつくこともある。
伝統的武器では純粋な戦闘用として作られた武器ほど「名誉」で「武威を示す」意味合いが強くなり、 逆に構造が単純であったり道具的なものは野蛮として忌避する傾向がある。
まず武器の性質そのものである「武力」や暴力を指し示す場合である。 海賊旗の中でも髑髏の下に交差する曲刀などはこの類と言える。 国旗や国章の意匠として用いられる場合はさらに複雑な意味合いをもち、 グアテマラの国旗には中央で十字になっているライフルが描かれ、「グアテマラを守るためには戦争をも辞さない意志」を表す。 モザンビークの国旗に描かれたライフル銃(AK-47)は、「独立への苦闘」を表している。 他にもアフガニスタンやガンビア、フィンランドなど剣や銃を意匠の一部とする国は多い。
次に武器が権力の象徴となる例である。 古代では権力の裏付けとなる基礎価値が、暴力あるいは神秘性に求められ、 また、テクノロジーの結晶であり希少価値・財産的価値の高い武器が権力者の所持品となるからでもある。 これら権力には王権と神権がありそれぞれに分離する場合があり、 前者では西洋の剣が、後者では聖職者のもつ職杖が特に知られている。 日本の天叢雲剣(草薙の剣)は三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴とされている。
武器が社会的地位の象徴となる事も多い。 武器を扱うに足る責任と能力を得た「成人」の証として武器が贈られる習慣は世界中で見ることができる。 特権階級の象徴となった日本刀は明治時代の廃刀令により士族反乱を引き起こす一因となった。 古代中国では指揮官を任ずるにあたり軍権の象徴として黄金の鉞をあたえる習慣がある。
武器が民族の象徴として扱われる事がある。 フランク人が用いたフランキスカ、サクソン人のスクラマサクスなどのように、 民族の名を冠した武器がある。 民族が用いたから武器にその名が付いたのか、逆に武器から民族名が付いたのかは意見が分かれているが、 武器が民族の象徴となっていることに変わりはない。歴史的経緯から特定の武器に愛着や誇りを持つ民族も多い。
武器の威力や金属の輝きは武器に神秘性を与え呪術的な要素となった。 死を与えるものが武器であり、生け贄や供物を捌くのには聖別された儀式用の短剣や斧が用いられる。 刃をもった武器は扱い方を誤ると自らを傷つけるため禍々しい性格を備えているが、 凶事をもって凶事を制する考え方や、「断つ」という性質から、魔や悪影響を断つ魔よけとして守り刀のようにも用いられる。 他にも魔よけや縁起物としての武器は破魔矢、梓弓などと数多い。